このような悩みを持っていないだろうか。
・筋トレで狙ったところが大きくならない。上級者はなぜ様々な種目をやるのだろうか。
・解剖学は筋トレに必要かな。どうやって勉強するかも知りたいな。
この記事ではこれらの悩みを解決する。
この記事の内容は以下のとおりである。
1.筋トレに解剖学の知識は必要だが要求される知識は単純であることを解説。
2.解剖学の勉強におすすめの本とアプリを紹介。勉強法も解説。
この記事を書いている筆者は筋トレを5年間行っており、ボディビルダーを目指し研究と実践を繰り返している筋トレオタクである。またフィットネスクラブでの勤務経験があり、初心者のシェイプアップに成功した経験もある。筆者は指導の再現性が高いことが評価されたが、その源泉の一つが解剖学の知識とそれに基づく実践である。このような筆者が読者の悩みを解決しよう。
筋トレに解剖学の知識は必要であるか

筋トレに解剖学の知識は必要である
結論として、筋トレに解剖学の知識は必要である。なぜなら目的を効率的に達成する必要があるからだ。
例えば新たな発見を目的に掲げる研究者は既存の理論や知見について誰よりも理解し、それらを実践することで目的を達成する。独創性が高い分野と思われる小説家や音楽家であっても、先駆者の作品や曲を参考にすることで少しだけの独自性を発揮する。
このように何かを達成しようとするときは先駆者の積み上げた再現性の高い知見を利用する方が賢明である。先駆者の知見を全く使わずに何かを成し遂げようとする場合、納期までに間に合わないことがほとんどである。例えば0という概念が発見されてから確立するまでに約500年を有している。数学の新たな発見を全くのゼロから成し遂げることなど不可能である。
筋トレの場合は先に挙げた分野ほど壮大ではないが、全くゼロの知識のヒトがとりあえずバーベルを振り回すよりも、必要最低限の知識を理解してトレーニングしたほうが効率的である。その知識として解剖学は利用することができる。
要求される知識は単純

解剖「学」と聞くと難しいように思われるが、筋トレに要求される知識は解剖学の中でも骨と骨格筋の分野がほとんどである。神経の分野がそれに続いて利用され、臓器、脳といった分野も要求されることはあるが、初心者の場合は無視して問題ない。
その中でも、起始停止と機能を理解できていれば初心者のうちに要求される解剖学の知識としては十分である。起始停止とは「筋肉がどこからどこに向かって付着しているか」ということで、機能とは「どのような動きに動員されるか」を示している。
例えば上腕二頭筋は肩甲骨に起始を持ち橈骨に停止する。そのため肘を曲げる動作と肩を前に出す動作に動員され手を回転する際にも動員される。上腕二頭筋短頭は長頭よりも内側に位置するため、脇を締めることで負荷である重力に垂直な位置に移動する。長頭は脇を開くと重力と垂直な位置に移動する。
アームカールをする際に脇を閉じ手を広めに持つと短頭に、脇を開き手を狭く持つと長頭に負荷がのりやすくなることは解剖学から理解できる。このように解剖学の中でも起始停止と機能を理解していれば狙った部位に負荷を与えることができ、効率的なトレーニングが可能になる。
解剖学の勉強法とおすすめの本とアプリ

身体解剖の機能解剖
筋トレのための解剖学の知識を身につけたいのならば、この本が使いやすい。なぜなら内容が限定されているからだ。この本では起始と停止、また関節と骨といった内容に限定されているので、欲しい知識を網羅できる。臓器や神経についての内容は記載されていないが、初心者にとっては必要十分の内容が記載されている。
以下に購入先リンクを貼っておく。
アトラス
次におすすめする教材はアトラスである。アトラスはアプリの使用を推奨する。なぜなら3Dで理解することができるからだ。
おすすめはヒューマンアナトミーアトラスである。各筋肉や神経をはがして紙では見えない部位の構造まで視覚的に理解できるという点がメリットである。価格も3000円で紙のアトラスよりも安価である。紙のアトラスと異なり軽い点も良い。
以下に購入先リンクを貼っておく。
Microsoft App Store ヒューマンアナトミーアトラス
勉強法
前提として解剖学の勉強は目的ではなく方法であることを理解しておこう。解剖学は狙った部位の成長が見込めないときの処方箋の一つと捉える。自然に発達するなら解剖学を勉強する必要はない。
この前提に基づき、トレーニングの発達が見込めない部分が出てきて初めてその部位の解剖学を勉強する。というのがおすすめの勉強法である。あくまでもトレーニングが最初にあり、後追いで解剖学の勉強が存在する。
例えば筆者はトレーニング始めたての頃大腿四頭筋のトレーニングでスクワットばかり行っており、たった30㎏のスクワットで腰をケガして2週間ほどトレーニングを中止したときがある。
そこで筆者は解剖学を初めて勉強し、筆者のケガの原因がバッドウィンクという現象であったこと、ボトムでバウンドさせすぎて現象が発生したこと、大腿四頭筋はしゃがむというよりかは脛を前に出すことで機能することなどを理解した。次からはスクワットではなくレッグエクステンションをメインントレーニングするようにしたり、スクワットやレッグプレスでは押すというよりかは脛を出すフォームで行うようになった。
このようにトレーニングでなんかしらの課題が発生した際の解決策の一つとして解剖学を勉強するほうが効率的であるし実践に役立つ。筆者がなにも課題がなく漠然と本を眺めたとしても、先の知見は身につかなかったはずである。
最後に
本記事では筋トレに解剖学が必要な理由と要求される内容、お勧めの本とアプリと勉強法を解説した。この記事を読むことで読者の抱えていた悩みが解決されたはずである。
筋トレには解剖学だけでなく生理学も関係する。生理学が筋トレに役立つ理由を知りたい人はこちらの記事を参照してほしい。
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