このような疑問を持っていないだろうか。
・筋トレに生理学がどう役立つか知りたい。
・科学的に基づいた筋トレがしたい。効果の出ない理由を理論的に解決したい。
この記事ではこのような悩みを解決していく。
記事内容は以下のとおりである。
1.筋トレに生理学が役立つ理由を解説。
2.生理学を利用すると筋トレ効果が高くなることを解説。
この記事を書いている筆者は筋トレを5年間行っており、ボディビルダーを目指し研究と実践を繰り返している筋トレオタクである。またフィットネスクラブでの勤務経験があり、初心者のシェイプアップに成功した経験もある。筆者は指導の再現性が高いことが評価されたが、その源泉の一つが生理学の知識とそれに基づく実践である。このような筆者が読者の悩みを解決しよう。
筋トレに生理学が役立つ理由を解説

生理学とは何か
生理学とは、ヒトがどのようにして生命活動を維持しているかを科学的に明らかにする学問である。
例えば心臓はどうやって血を全身に送るのか、呼吸はどうやって酸素を身体に取り入れるのか、食べ物はどうやってエネルギーになるかのように、ヒトがヒトである以上不変の理を生理学は示している。
筋肥大はヒトの生理現象である
筋トレに生理学は役立つ。なぜなら筋肥大はヒトの生理現象の一つだからだ。
例えば筋トレを通して筋繊維にダメージを与える。その後筋繊維を修復する過程で筋肥大が発生するが、この回復の過程は生理学に則っている。
生理学を理解することで筋繊維が損傷して活性化する経路や関係するホルモンなどが理解でき、その経路をより活性化させるためにはどのような栄養を摂取すると良いか、どのようにトレーニングすると良いか、何を避けるべきかなどが理解できる。
以上のことから生理学は筋トレに役立つ。生理学は筋トレの行動に根拠を付ける「体の取り扱い説明書」として有効である。
生理学を利用すると筋トレ効果が高くなる

本質的な理解
生理学を理解することで筋トレを考える判断材料が強固になるので、筋トレに関するぼんやりとした知識を本質的に理解できるようになる。
例えば「ネガティブは筋肥大に有効」といわれるがなぜだろうか。デカい人が言ってたから、この論文で良いといわれているから、という理由で納得できるなら生理学は必要ないが、もう少し根本的な理解をしたいヒトもいる。
ネガティブが有効な理由の一つとしてエネルギー効率があげられる。筋肉を収縮させるためにはカルシウムイオンが必要なのだが、筋弛緩には必要ない。また筋弛緩に要するATPは筋収縮の30%程度と言われている。以上のことからポジティブに時間をかけるよりもネガティブに時間をかけた方が消費するエネルギーに対して対象筋にかかる負荷が大きくなるからネガティブが重要なのだ。
このように生理学を利用することで漠然とした知識を強固に理解できる。「自分がやっていることは本当に必要かな」と思いながらトレーニングするより「これは生理学的に効果がある」と確信してトレーニングする場合を比較すると、後者の方が何倍も追い込めるはずだ。筋トレに対する迷いを少なくし本質的な理解を実現することで、トレーニングの追い込みが強化される。
リテラシーの向上
生理学を勉強することで、新たな情報に対して自分で考えることができる。また収取した知識が自分に不要かどうかを自分で判断できるようになる。
フィットネス業界に限らず多くの分野で高い影響力を持つ人がいる。彼らは広告塔として活動することが仕事で話題性が命である。そのため奇抜なトレーニングや食事方法を紹介することが多い。そのような情報を取得してしまった場合にも、「この方法は自分に必要か」と生理学を基に判断することができる。
またトップボディビルダーやトップアマチュアがサプリメントを大量に摂取したり、細かいトレーニングをすることがある。例えばEAAを局所的に摂取したり、朝一はEAAではなくBCAAを摂取するとか、ビタミンB群を単体で摂取するとかである。
このような施策は生理学的に効果があるのだが、99%の完成度を99.5%の完成度に高めるためのものである。生理学を理解していると、「このヒトがやっているから」という権威性を理由に行動することを避けることができる。「ふむこのヒトはこういう理由でこのサプリメントをこのタイミングで摂取しているのだな。私はまだこの施策を行うよりかは基本を徹底しないといけないな」と冷静に判断できるようになる。
以上のことから生理学を理解することで筋トレに関するリテラシーを高めることができる。こうすることで自分の頭で筋トレに関する情報を常識的に処理することができ、自分がやるべきことに集中できる。
最後に
この記事では筋トレに生理学が役立ち、筋トレ効果を高める理由を解説した。筋トレはヒトの生理現象であるから生理学は役に立ち、生理学を学ぶことで自分の頭で筋トレを考えられるようになるので筋トレ効果が高まる。
以上を読んで筋トレに役立つ生理学について興味を持ったヒトは、筆者のブログのカテゴリー「トレーニング生理学」の記事を読んでほしい。このカテゴリーでは筋肥大について生理学的に解説した記事を読むことができる。キャッチーな内容を求めるヒトにとっては面白くないが、真面目なヒトにとっては有益な情報であると自負している。
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